タイトル: | 福祉教育・ボランティア学習の新機軸 |
著者: | 日本福祉教育・ボランティア学習学会 |
大きさ: | A5判 |
ページ数: | 412頁 |
定価: | 3,960 円(税込) |
ISBN: | ISBN978-4-907166-35-9 |
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概要
学会20周年記念事業として、学会年報、研究紀要(論文)に焦点を当て、本学会が何を対象に研究し、何のために、どのような方法でその研究を確かめてきたか。本質的課題を捉えた21論文を精選。それに対応した解題論文はその課題を明確にし、現在までの研究・実践の到達点を明らかにした。多角的に学際性と変革性に迫る!
目次
第Ⅰ部 研究の射程
福祉教育・ボランティア学習の理論化と体系化の課題 大橋謙策
<解題>研究の地平を開拓する先駆者からのメッセージ 松岡広路
地方改良運動にみる福祉教育実践―福祉教育の遡及的原点を求めて 阪野 貢
<解題>福祉教育史研究の課題と展望―阪野論文に導かれて― 三ツ石行宏
社会参加の質と福祉教育の価値に関する考察―二つのボランタリズムに注目して― 松山 毅
福祉教育が当事者性を視座にする意味―いのち・私・社会を問うための福祉教育であるために― 原田正樹
<解題>福祉教育の質を問う―松山、原田の論考から 妻鹿ふみ子
<解題>福祉教育・ボランティア学習の価値を問う2つの鍵概念 辻 浩
地域社会における学びの再編にむけて 池田幸也
高校福祉科教育に関する研究の課題と展望 田村真広
<解題>学びをどう創るか―学校と地域の相互作用として― 長沼 豊
福祉教育における学習者の内面的変化を読み解く―福祉教育実践(高校家庭科)を対象とした質的な研究の試み― 河村美穂/諏訪徹/原田正樹
<解題>学習者の内面的変化を可視化する 小林洋司
第Ⅱ部 研究の展開
福祉教育・ボランティア学習とESD の関連性―福祉教育から「福祉教育・ボランティア学習」・ESD へ― 松岡広路
<解題>福祉教育・ボランティア学習の新たな地平 河村美穂
ボランティア学習の学習目的について―学びの内容からの検討― 長沼 豊
<解題>「学び」を通じて「社会」を変える―ボランティア学習論の挑戦 松山 毅
リフレクションを支援する教授法についての探究―Learning Through Critical Reflection の分析を通じて― 河井 亨
<解題> サービス・ラーニングにおけるリフレクションの役割 唐木清志
福祉教育・ボランティア学習実践による地域づくりを構想する
―子ども・青年の学びの支援者と仕組みづくり― 佐藤 陽
福祉教育・ボランティア学習としてのハンセン病問題学習の構築 小林洋司
福祉教育における施設ボランティア・コーディネーションの役割と可能性 新崎国広
<解題>学習の場の構造と推進システム 諏訪 徹
精神保健分野における福祉教育の今日的課題―「精神分裂病」呼称の再検討を中心に― 田中英樹
<解題>メンタルヘルス課題と福祉教育・ボランティア学習の可能性 松本すみ子
第Ⅲ部 研究の場と方法
「場のちから」を明らかにする 津田英二
学習者と教師による対話的評価―ライフストーリー法による福祉教育実践評価の試み― 河村美穂
高校生エイズ・ピア・エデュケーションの実践的研究―ボランティア学習における対話の考察― 平野智之
演劇を用いた福祉教育実践の展開過程と教師の役割―エスノグラフィーのための予備的考察として― 中根 真
精神保健福祉領域における福祉教育・ボランティア学習の役割と可能性 松本すみ子
福祉教育・ボランティア学習における評価手法の基礎的検討―学習者の変容を中心とした量的データの分析に焦点を当てて― 伊藤 篤
ボランティア評価の国際的到達点とクドバス手法を用いた評価方法の効果性 齊藤ゆか
<解題>協同実践としての福祉教育・ボランティア学習研究 永田 祐
<解題>福祉教育・ボランティア学習の挑戦 室田信一
<解題>研究の場と方法への自覚―学際的研究の光と影― 田村真広
■福祉教育・ボランティアの20 年間の軌跡と基軸 原田正樹